Story


紋章術…それは限られた人間にしか使えない、奇跡の術。



真に紋章術を使いこなした人間は、未だ現れなかった。



この世界の全ての紋章術師が目指すもの…それは――――




   た っ た ひ と つ の 宝 。




その宝がどんなものなのか、知る者はいなかった。



だが、その宝を手に入れた者だけが、真に紋章術を使いこなせると…



そう伝えられていた。しかし、宝を探した紋章術師は



誰一人として、戻らなかった。




果たして、真に紋章術を使いこなした後に



何が待っているのか…それすらも分からない現実。



しかし、紋章術師たちはそれでも探した。




 たったひとつの、未だ見ぬ宝を求めて。